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2024.09.02
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三次元測定機に利用されるマスターボールとは、三次元測定機自身の正確な計測動作を保証するために、利用される校正ツールの一つです。
そもそも、三次元測定機はCMM(Coordinate Measuring Machine)と呼ばれることもあり、対象物の寸法や形状を高精度で測定するために利用されております。製造業や品質管理の現場で活躍する測定器です。この測定機の正確な動作を保証するために、基準となる校正ツールが必要です。その一つが「マスターボール」です。
マスターボールは、精密に加工された球体であり、その直径が正確に既知であることが特徴です。この球体を使用して、三次元測定機の精度や校正を行います。測定機はマスターボールの位置を測定することで、自身の測定精度を確認し、必要に応じて補正を行います。これにより、測定機の信頼性と測定結果の精度が確保されます。
マスターボールの利用方法を簡単に解説します。まずマスターボールを測定機の測定範囲内に設置します。次に、測定機のプローブを使ってマスターボールの表面の複数点を測定し、得られた座標データを基に球体の中心位置や直径を計算します。既知の直径と比較することで、測定機の測定誤差を評価し、必要な補正を行います。
三次元測定機(CMM)におけるマスターボールは、測定精度を確保するための重要な校正ツールです。製造業や品質管理において、その信頼性と正確性を維持するために、定期的な校正が必要です。
マスターボールの使用は、測定結果の精度を高め、製品の品質向上に貢献します。メンテナンス時にはマスターボールを正しく活用し、三次元測定機の精度向上に役立てましょう。