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三次元測定機コラム

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2024.09.01

2024.09.01

三次元測定機の円筒測定とは?

INDEX目次

円筒測定とは

円筒測定とは、三次元測定機を用いて円筒形の部品の直径や円筒度、円形度などの幾何公差を測定することです。円筒形の部品は機械部品や自動車部品、航空機部品など、さまざまな製品に用いられており、これらの部品の寸法精度が製品の性能や信頼性に大きく影響するため、正確な円筒測定が求められます。

幾何学的に正しい円筒との差異を測る「円筒度」

「円筒度」とは、円柱形の物体が幾何学的に正しい円筒形と比べてどの程度の差異があるのかを示す値です。円柱の物体は幾何学的に正しい円形であり、真っ直ぐな円筒形であることが求められますが、製造工程において正確な円柱からずれが生じてしまう可能性は少なくありません。そのため、その差異の具合を示すのが「円筒度」です。 なお、「円筒度」と似たものに「真円度」があります。円筒度が円筒形に対する測定であることに対し、真円度は円形のものを対象に用いられる測定です。

なお、国際標準化機構(ISO)や日本産業規格(JIS)によって「標準温度」が定められています。製品の幾何特性仕様及び検証のための標準基準温度について定めた国際標準「 ISO1」では、20℃が標準温度です。

円筒度測定の方法

円筒度測定には、測定方法が2つあります。

①V字ブロック測定

V字ブロックでの測定方法は、対象物を一回転させ、軸と直角方向の差を測定します。これを必要箇所の断面で繰り返し行う測定方法です。

②箱定盤

この円筒度測定の方法は、真円度測定と同様の概念です。対象物を一回転させて直径の変化を測定し、これを必要箇所の断面で繰り返し測定します。

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