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2025.03.17
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内径測定とは、対象物の内部の直径を測定することです。内径は英語でInner Diameter(インナーダイアメーター)と言い、I.D.と略されます。内径を表す記号として「φ(ファイ)」が使用されます。
自動車部品や航空機エンジンの部品、医療機器においては、寸法公差や幾何公差の厳しい内径測定があります。内径の誤差が製品の機能や性能に大きな影響を与えるため、非常に重要です。
また、内径測定に特化した内径測定機器には、ホールテスト(二・三点式内側マイクロメータ)やキャリパー形内側マイクロメータがあります。これらの機器では100分の1ミリから1000分台の測定が可能です。
寸法公差とは、基準となる寸法に対して許容できる誤差の範囲を指定するものです。日本産業規格(JIS B 0401-2:2016)によって、内径の寸法公差が定められています。
例えば、φ8mmF7であれば、直径8mmの穴とF7の公差です。8mmのF7公差は、+ 13ミクロン〜+ 28ミクロンであり、8.013mm〜8.028mmの範囲が寸法公差になります。
穴の寸法許容差(JIS B 0401 抜粋)
寸法の区分 | E | F | G | ||||||
を超え | 以下 | E7 | E8 | E9 | F6 | F7 | F8 | G6 | G7 |
3 | 6 | +32 +20 | +38 +20 | +50 +20 | +18 +10 | +22 +10 | +28 +10 | +12 +4 | +16 +4 |
6 | 10 | +40 +25 | +47 +25 | +61 +25 | +22 +13 | +28 +13 | +35 +13 | +14 +5 | +20 +5 |
10 | 14 | +50 +32 | +59 +32 | +75 +32 | +27 +16 | +34 +16 | +46 +16 | +17 +6 | +24 +6 |
14 | 18 |
内定測定には、それぞれ以下のような方法があります。
汎用性が高いですが、奥まった箇所や隠れて見えない箇所の測定には適さない。
測定者の技量による差が出にくい。
1. 対象物をCMMの定盤上の適切な位置に配置します。
2. CMMプローブのキャリブレーションをおこない、基準面を設定します。
3. 三次元上の座標値を設定して、対象物を測定します。
汎用性が高く測定範囲も広いですが、測定できるのは穴の先端のみです。
1. キャリパー型内側マイクロメータを、対象物の測定面より小さく縮めます。
2. 対象物の測定面に対して、爪をまっすぐ当てます。
3. ラチェットストップを回してフレームを広げ、目盛を読みます。
アンビルを変えることで幅広く測定できますが、測定による誤差が生じやすい特徴があります。
1. 対象物の内径に合った長さのアンビルをシリンダゲージにセットします。
2. セットリングに差し込み、測定子が最も奥まで押し込まれた位置を基点とします。
3. 対象物の測定面にシリンダゲージを差し込み、正面から目盛を読みます。
三次元測定機ではさまざまな形状のものの測定が可能です。しかし、それぞれの対象物の形に合わせた測定項目があるため、どの項目を測るべきなのかには注意が必要です。
内径のみを測定したいという場合は、安価で場所も取らない内計の測定に特化した内径測定機器(ホールテストやキャリパー形内側マイクロメータなど)も有効です。
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